概要: 世界初の「知のオリンピック」プレ大会が、2021年4月22日、東京・千代田区永田町の衆議院第1議員会館国際会議場で開催された。これは、防衛大第1期生、青山学院大学名誉教授(元危機管理学会会長)であった、故石川昭氏の遺志を継いで開かれたものだ。
「知のオリンピック」は、石川昭氏が50年前に提唱し、元IOCのサマランチ会長の承諾を受け開こうとしていた、人類史上最大のイノベーション、「第3世代のオリンピック」である。
人類が体力だけでなく、創造力、開発力、構想力、コミュニケーション力などの知力を競うことで、全人格的完成、国家間の戦争・紛争のエネルギーを平和や協調のエネルギーに転換していく、理想を説いていた。
今回の開催テーマは、「新たなイノベーションの夜明け」であり、世界の人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上と地球のSDGsに貢献するモノ・コト・イシのイノベーションに向けた提案を、人財と文化、健康と食、環境と産業、経営と金融、ICTとコミュニケーション、グローバルとローカルの6つの競技分野で発表して競い合うものだ。新規(奇)性、論理性、有効性。持続可能性、社会貢献性の5つ評価基準に照らして、審査が行われた。
今回に先立ち、2019年8月7日には衆議院第一議員会館大会議室において「知のオリンピック」プレビュー大会を開催した。また2020年には神奈川県大和市の文化創造拠点シリウスにおいてプレ「知のオリンピック」大会を企画したが、コロナ禍のため開催に至ることができなかった。今回もコロナ禍の中にあったが、議員会館事務所の理解を得ることに成功し、プレ「知のオリンピック」大会を無事に開催することが出来た。本来なら秋葉武志・第3代「知のオリンピック」組織委員長が参加するはずであったが急逝したため、秋葉武志氏と石川昭氏の遺影を会場に掲げて大会を実施した。改めて「知のオリンピック」組織委員会の委員と、日本イノベーション融合学会の会員に感謝したい。
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