日本イノベーション融合学会は,2014年8月に,任意団体として設立されました.依然として,新しくて小さい所帯ではあります.自身の専門エリアでのイノベーションに止まらず多様な領域と積極的につながり,お互いの成果を融合させつつ,新たな最先端知を紡ぎ出すことに喜びを感じる多様なメンバーが活躍する知的コミュニティへと成長しつつあります.初代理事長の高梨智弘先生(故人),初代会長の有賀貞一先生がすそ野を広げて下さいました.
そして2022年1月に,日本イノベーション融合学会は一般社団法人化しました.まさしく学会Ver.2.0へと突入しました.2代目理事長としては,高梨先生や有賀先生が拡げたすそ野を学術・ビジネスの確かな知的基盤へと質的に,また量的に成長させることがミッションです.特に,本学会の売りでありユニークな活動であるDX人材の育成や関係検定シリーズの社会への提供体制の強化,イノベーティブ人材がお互いの活動成果を競い合い,融合チャンスを創出する「知のオリンピック」事業の強化を進めて参ります.従来からの活動である学会誌・論文誌「イノベーション融合ジャーナル」の発行,年次大会や研究会の企画・運営や新しいビジネスの創出支援も進めます.優秀な成果を挙げた会員諸氏の表彰も進めます.
選挙の結果とは言え,40代なかばの小生が,学会の理事長になるのは思ってもみなかったことです.私にあるのは若さと行動力ですから,イノベーションとその融合,更には融合の先にある最先端知を目指して,学問・ビジネスの改革に資する活動を広く展開して参る所存です.学会の筆頭理事となりますとそれなりの責務があり,身が引き締まる思いです.学際的研究の方法論と実際,イノベーション融合による新しい知の創出,融合分野のビジネスにご関心のある方,是非会員となり仲間になって頂ければ幸いです.特に,イノベーションの分野は若手のすそ野を広げることが大切で,大学院生やポストドクターの方にも是非仲間になって頂きたいと思っております.皆様のご支援・ご鞭撻を心よりお願いする次第です.
2022.1.25
日本イノベーション融合学会理事長 西山敏樹